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バスにひかれた私のBLOG

エキスパンダーその2

「マジか...」。

日に日に、そう思うことが多くなった。
皮膚をのばすって、こんな痛いんだ。
なめてたなあ、私。

手術で、足に袋を入れた。
異物感はあるけれど、さほどでもない。
いつかは慣れるさ。
そのうち取り出すんだしさ。
そんなところだった。

けれど。
週に2回程度。
少しづつ少しづつ水を注入し
だんだん膨らみ始めた頃から
皮膚の激痛がやってきた。

と、それ以前にも。

注射器で水を注入するのだけど
この注射が、これまた痛い。

この袋。
要は、浮き輪みたいな口がついてる。
こう、ポコンと飛び出ていて
ぺコンとひっこみますよ、みたいな。

注射器の針を
そのジャストポイントの口に命中させ
ぺコンと口が中にひっこむ。
そして、水が入る。
注射器を抜くと、またポコンと小さな口が浮く。
そんな感じ。
伝わるかしらん(笑)。

とにかく、まずはこの注射が痛い。

そして。
皮膚が無理矢理にのばされてゆく。
なんともいえない痛みが伴う。
だんだん大きくなると
重みで、皮膚がちぎれるような痛みも加わった。

なにせ、ふくらはぎ横に
500mlのぷるぷるした水風船が
くっついているようなものなのだ。
くるぶし横は、結局250mlが限界だった。
皮膚がのびなくなった。

歩くたびに、重みでちぎれそうな感覚。
揺れるたびに痛い。
もちろん、膝から大きく広がった
パンツを履かなくてはならない。

ひとにぶつかったりしたら
それこそヤバイ。
外出を、できるだけ控えて
人込みは避けた。

寝る時。
ふくらはぎを下にすることも
横にすることもできず
ベットを壁につけて、そこに膝をたてて
押し付けるように寝た。
だるくて、何度も起きた。
熟睡したことは、ほぼなかったと思う。
でも、耐えるしかないのだ。

注水が週1に減り
もう、これで限界となってから。
更に1ヶ月待たねばならなかった。
すぐに手術をすると、皮膚が縮むのだそうだ。
少し、熟成させねばならぬらしい(笑)。

冬がきた。
中の水が冷えて
更に足が冷たくなった。
湯船で温めて、水をお湯にしようと思ったけど
それも無駄だった。
せいぜい、ぬるま湯程度。
すぐに冷えた。

われないように
いつもヒヤヒヤしていた。

あ、そうそう。
この手術は成功し。
お陰様で、植皮した箇所の半分弱が
自分ののばした皮膚で覆われた。

ホクロが大きく移動してたよ(笑)。
by akiaki2u | 2008-12-19 12:05 | 受傷
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バスにひかれた元バスガイド 復活迄の日々と今を綴ります