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バスにひかれた私のBLOG

勘違い

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自分の無知さ加減におびえた。

どうも私は、ひと文字違いで憶える癖があるようだ。
いい年こいて、情けないことではあるが。

「両くるぶしのダメージが大きすぎます」
「くるぶしが機能しないと歩けません」
「くるぶしが欠けました」
「くるぶしにヒビが入っていました」

医師は、「くるぶし」を連呼した。
非常に笑える会話ではないのに
もちろん私も真剣なんだけど
でも、心のどこかでこう思ってた。

「先生もアホだな。くろぶしなのに」と。

ここで、自分が間違っていて自分がアホだってことに
なんで私はすぐに気がつかないのだろう。
相当、自意識過剰なんだね。
つーか。くろぶしって。演歌か何かかっちゅーの。

「ギプスをします」
「ギプスで固定します」
「ギプスはきつくないですか」
「ギプスをはずします」

医師は、「ギプス」を連呼した。
この時も、私は毎度こう思っていた。

「先生、ありえないから」と。

後日。「ギプス室にきてください」と言われ
「プっ。まだギプスとか言ってるし」などと思いつつ
その部屋の前にきた時
私は思いっきりのけぞった(車椅子上で)。

「ギプス室」と、堂々とドアにステッカーが貼ってあった。

私はそれをみて、ようやく自分のミスに気づいたのである。
マジか。ギブスじゃないのか。
ぎぶすじゃなく、ぎぷすだったのか。
気づくまで、随分長い道のりだった。

そのほか。
言葉の間違いではないけれど、
昔の常識、今の非常識よろしくで
自分の思い込みが、いかに医学的根拠のないものかとゆうことを
数え切れないほど知った。

入院を経験し、一般常識までもを学んだ私なのである。
by akiaki2u | 2008-03-05 17:25 | 入院生活
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バスにひかれた元バスガイド 復活迄の日々と今を綴ります