バスにひかれた私のBLOG

<   2008年 09月 ( 4 )   > この月の画像一覧

恐怖の検査1

f0148699_17105458.jpg


滅多に風邪をひかない。
内蔵も丈夫(おそらく)。
偏頭痛もない。
しいていえば、超頑固な便秘くらい。

そんな私なもので、内科的なものには弱い。
すぐにびびる。
病院なんて、とんでもない。
胃カメラとか、考えられない。

けど、足の場合は別。
骨も肉も筋も腱も、みあきた。
びびることもない。
慣れとゆうのは、恐ろしい。

手術だって、9回もすれば慣れっこだ。
頑張るのは私じゃない。
先生、おねがい頑張って。そうゆう感じ。

けれど。
あれは、地獄だった。
私にとっては、まさに、まな板の上の鯉状態。
私は魚じゃないよ(泣)。

そう、それは造影検査でのこと。

前日昼までは、太腿の付け根の動脈から
管を入れてゆくといわれてた。
けれど、夕方になり。
「腕から管を入れることになったんだって」と
看護士さんに告げられた。

へえ。

そう思っただけ。
なにせ、造影検査がどうゆうものなのか
はてさて。私には想像がつかない。
部屋の皮膚癌のおばちゃん達は
「全然軽いものよ」そう言ってた。

当日。

造影検査も、軽い手術に入るらしいので
手術着に着替え、頭にキャップ。
ベットで、1階の検査室まで運ばれた。

「じゃ、1時間後くらいにね~」。

そう言って、看護士さんと別れた。
そう、1時間くらいもあれば、終わるといわれてた。
検査後に、少し休憩する時間も含めて...だ。

でも、私の検査が終わったのは
1時間をはるかにこえ。
お迎えにきた看護士さんが
「どうしたのー!?」と、驚くほどに
私はやつれまくっていた。

もう2度と、造影検査なんてしたくない。
あんた達のせいで、私には大きなトラウマになったわい。
顔には、まだ軽く血がついていた。

結果を先にゆうと。
私の予想だけれども、私の身体は
新人さんの練習台になったらしい。

そもそも、太腿から腕に変わった時点で
何かがおかしかったのだ。
足の検査なのに。
足の血管の流れをみるのに
なんで、肘の動脈から肩を通し、足の先のほーまで
管を通さねばいけないのだ。

研修生の実験台。
おそらく、そうだ。
いや、間違いない。

検査後の私の腕は、とんでもないことになった。
普通の手術の後のほーが、どれだけ楽か。
そんな、造影検査の恐怖だったのだ。
[PR]
by akiaki2u | 2008-09-18 17:26 | 入院生活

白と黒

f0148699_362944.jpg


あせらないでね。
ゆっくりでいいから。
先を急がないほうがいいよ。
あわてないで、さ。

こんなニュアンスの言葉。
何回いわれただろうか。
「またか...」というくらいに。

気持ちはわかる。
ちゃんと、伝わってるよ。
私のことを思って言ってくれているんだよね。
だけど。

違う。
違うんだ。

私は、あせってなんかいない。
気持ちの整理がきちんとついたから。
自分を受け止めて、私なりに現実を受け止めた。
だから、進みたいんだ。
もう、先に進むだけなんだ。
邪念はない。
前しかないんだよ。

そんな私の行動や言動が
どうも、あせっているように感じられたらしい。
いや、今でも時々そう。
あせっているように、感じられるらしいのだ。
ただ、やみくもに。
ただ、がむしゃらに。
先を急いでいるように思われるのだ。

確かに。
私の脳みそ回転スピードは、ゆっくりではないらしいし
切り替えの早さも、一般的なそれよりは早いらしい。
でも、それは意味のないものではないんだ。

入院中、考えた。
時間は、嫌になるほどあった。
視界に入るのは、天井ばかり。
ふと気をゆるめると、おかしくなりそうになった時もある。
テレビもあきた。
漫画もあきた。
小説なんて、頭に入らない。

だから私は、考えた。
自分をことを、考えた。
私とゆう人間を、考えた。
自分と向き合わないと、乗り越えてゆけないと思ったからだ。
自分のことを理解しないと、落ちるばかりだと思ったからだ。
逃げても、逃げ場所なんかない。

そこでわかった。
私の中には、白と黒。
それしかなくて、グレーは気分が悪いってことに。
私の考えは、結論が先。
その結論にむけて、結論に達する方法を考えるってことに。

言葉にすると少々難しいかもだけど
結局、私は単純だ。
「こうしたい」
「こうなりたい」
自分の気持ちに正直に。
だったら、その正直な気持ちに到達するように
自分をどうしたらよいかを考える。
これで、白と黒もはっきりする。

白か、黒か。
それを考えて、悩んで長い時間を費やすよりも
先に白がいいのか黒がいいのかと答えをだして
どうしたら、その答えに近づいてゆけるのかを考えるほうが
ずっとずっと、私には楽だ。

そして気づいた。
悩んだり、考えたりするけれど
答えはいつも、シンプルなんだってことを。
[PR]
by akiaki2u | 2008-09-16 03:25 | その他

喫煙所

f0148699_0175856.jpg


夜な夜な、喫煙所へ行った。

喫煙所にいると、不思議と心地よかった。
日中の喫煙所は、煙が充満してくさいけど
深夜の喫煙所はそうでもない。
私の通った、2階の喫煙所の場合は。

私のいた病棟は10階。
私のおきまりの喫煙所は2階。

10階にも喫煙所はあったけれど
ひとが多すぎて面倒だった。
病院や、医者や看護士、そして同室患者。
これらへの愚痴をきかされるのが嫌だった。
怪我や病気自慢。
これをきかされるのも嫌だった。

深夜に車椅子で、10階の喫煙所の前を通過。
ガラス張りの向こうから、いくつもの視線がささる。
「ほら、あいつ。またわざわざ2階へ行くぜ」みたいな。
きこえちゃいないけど、そんな感じ、きっと。
ケっ。ほっといてよ(笑)。

2階には、病棟はない。
日中、外来患者が使う場所だ。
なので夜は、ポツリポツリとひとがくるだけ。
深夜でも明るい喫煙所。
なんだかそこにいると、少しだけ自由になった気がした。

事故にあった翌日。
もう絶対に、タバコはやめようと決めた。
とゆうか、恐ろしくて恐ろしくて。
吸ってしまったら、足がなくなると思った。

とゆうか。
それ以前に、ベットから動けないのだから
吸いになんていけないけど。

それから3ヶ月。
もう私は、すっかり脱喫煙だと思えた。
深夜に居場所を求めて喫煙所には行ってたけれど
吸いたいなんて、これぽっちも思わなかった。

けれど。
同じ時期に入院していた人達が
ひとり減り、ふたり減り。
気づけば、残っていたのは私だけになってしまった。

先がみえない。
いくら長い入院でも、「ここまでだよ」と
時期がわかっているのなら
少しは違っていた気もする。
だけど、あの時の私は、先がまるでみえなかった。

まだ何ヶ月もいるのだろう。
それも、いつまでなのだろう。
私より重症だと思っていた人達が
みんないなくなってしまった。
もしかしたら、私が1番重症だったのかな。
いや、そうだったみたい。

なんともえいないむなしさ。
なんともいえないせつなさ。
みんな、自分の生活に戻っていった。
元の世界へ帰っていった。
けれど私は、いまだここにいる。
抜け出せないでいるのだ。

そんな中で、ついに私は、タバコに逃げてしまった。
薬のように、吸っている間だけは
何も考えなくていい。
本当は、そんなのただの勘違いなんだけれど
でも、あの時は、タバコだけが心地よかったのだ。

そして、それから私はいつのまにか
2階の喫煙所の主になっていた(笑)。
見回りの警備のおじさんも
私がいないと、捜すくらいになっていた。

確かに喫煙はよくない。
自分の父親が肺癌で逝ったのだ。
よくわかってる。
だけど、あの時だけは
喫煙に逃げた私だけど
喫煙に助けられた面もあったのだ。

でも、今。
どこの病院も禁煙じゃん。
私がお得意だったあの2階の喫煙所も
すっかり物置にかわってる。

今度入院したら、どーしよ(笑)。
[PR]
by akiaki2u | 2008-09-12 00:43 | 入院生活

弁護士その2

f0148699_14405233.jpg


さてはて。
弁護士を自分で探すといっても
いったいどうしたらいいのだろう。

2度、納得のゆかないパートナーだったから
今度は失敗したくない。
だけど、どうすれば、そこを見極められるのか。

うーん。うーん。うーん。
えーい。もう、とにかく会いまくろう。
波長があわなかったら、また探せばいい。
納得ゆくまで、探せばいいのだ。
そうしよう。それしかない。

弁護士にも、専門分野や得意分野があるだろう。
裁判や訴訟といっても、様々な内容なのだ。
私の場合は、医療も絡んだ損害補償。
そうだ。とにかく、大きい事務所を訪ねよう。
そうゆうところなら、色々なことに強いかもしれない。

ネットで検索して、ヒットしたところを
かたっぱしからチェックした。
そして私は、まず、ある法律事務所を選んだ。
なんだろう、こう、ピンときたのだ。
ここに行ってみようと、勘が働いたのだ。
そして、この勘は大きくあたった。

「今日の夜ならあいています。
それ以外ですと、来月になりますね...」

私はすぐに、イエスと返答した。

この事務所。
1週間に1度、様々な相談を受けてくれるらしい。
ネットでそれを知った私は、すぐに電話をいれた。
そうしたら、言われたのだ。
今日の夜ならあいてますって。

相談時間は、たったの30分。
その間で、どれだけ私の思いを伝えることが
できるだろうか。
その間で、どれだけ今の、そして今までの状況を
把握してもらえるだろうか。


そして。
はたして、訴訟を引き受けてくれるだろうか...。
私は訴訟が、できるのだろうか...。

夜。
私の面談の時間。
ドアをあけた私の前に、その先生はいた。
私は、1冊のファイルを渡した。
そして、まずこう言ったんだ。

「先生、力をかしくれますか」。

私のこの時の状況は、細かく話すと
とんでもなく長くなる。
だから私は、いつこのような場面がきてもいいように
1冊のファイルに、自分の全てをまとめていた。

事故の概要。
手術や、入退院の経過。
これらを、短い年表のように整理しておいた。
それに、今の状況や後遺症、診断書。

そして。
なぜに私が訴訟をせなばならないのか。
なぜに簡単にできないのか。
なぜに訴訟したいのか。

そのような全てを、できるだけわかりやすいように。
すぐに理解してもらえるように、まとめておいた。

いくつか、先生からの質問を受けた。
そして、私の伝えたいことを話す時がきた。
悲しい、つらい、きつい、しんどい、悔しい。
それらの感情をせつせつと訴えるつもりはない。
そんなことを相談するのなら、弁護士じゃなくてもいいんだ。
できるだけ手短に。
できるだけ言葉少なに。
そして、できるだけ的確に。
言葉を選んで、話しをした。

とにかく、先生。
私は訴訟がしたいんです。
できない訴訟だと、言われました。
何もかもが納得いきません。
法律のことは、私にはわかりません。
でも、訴訟がしたいんです。
先生、私に力をかしてもらえますか。
もらえませんか。

先生は、すぐに返答してくれた。
はっきりと、こう応えてくれた。

「あげたまさん。この世に、できない訴訟などありませんよ」

全身の力がぬけていった。
うそ。ホントなの。
私、訴訟ができるの。

1日24時間。
そのことばかりを考えていた。
どんなことがあってもへこまないと決めた。
負けないでやりぬこうと決めた。
強くなろうと決めた。
だけど、それはへこんでいられなかったからだ。
負けてなんかいる場合じゃなかったからだ。
強くならないといけなかったからだ。
だって、自分のことだからだ。

私がやらないで、誰がやる。
私のことは、私がやらねばいけない。
ずっと、そう自分にいいきかせていた。

力がぬけた。
嬉しくて嬉しくて。
まだ勝ったわけじゃないけど
まだ全然入口だけど
でも、負けないでよかったと。
行動に移して、間違いじゃなかったんだと。
涙がでそうなのを、必死にこらえた。

悔しい思いの全てを、私はぶつけることができる。
この何年間の思いを、吐き出すことができる。

「でも、あげたまさん。
悔しい思いも、辛い思いも、たくさんするかもしれません」

そう言われたけれど、それでも私の気持ちは変わらない。
それも、覚悟してる。
簡単じゃないこともわかってる。
だけど、私は絶対に間違っていない。
頑張れる。

そして最後に。
「わかりました。頑張りましょう」
先生は、そう言った。

私のこれからは、一緒に頑張ってくれるひとがいるのだ。
力をかしてくれるひとがいるのだ。
訴訟ができるんだ。

帰りの車内。
私の涙は止まらなかった。
でもその涙は、今までの区切り。
そして、これからの力。

いつか生まれかわったら
私も、弁護士になりたい。
ま、宇宙飛行士や投手や医者にもなりたいけどね(笑)。
[PR]
by akiaki2u | 2008-09-10 15:33 | 訴訟



バスにひかれた元バスガイド 復活迄の日々と今を綴ります
最新の記事
感謝
at 2010-10-01 22:49
痛みの種類
at 2010-09-17 10:18
動脈
at 2010-09-11 15:57
写真
at 2010-04-28 22:02
パラリンピック
at 2010-03-16 22:35
以前の記事
カテゴリ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧