バスにひかれた私のBLOG

<   2008年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

f0148699_18171893.jpg


ドサっ。

かなりの大きな音だった。
出入り口付近にいた警備員が、なかばパニック状態でダッシュした。
病院のロビーにいた私は、なんとなくピンときた。
あわてて車椅子で外に出てみると。

人が倒れていた。
うつぶせになり、血が流れてた。

自殺だった。

なんでも、救命センターにいた患者さんらしい。
何階だったか忘れちゃったけど
病棟廊下のつきあたりの、半分しかあかない窓から落ちたそうだ。
スリッパが揃えておいてあったときいた。

自殺した方をみるのは2回目。
1度目は、元職時代。
大きな温泉地のホテルで、朝お客さんを待っていた時。
最上階の窓から、宿泊客がダイブした。

なんだろう。
目撃した事実は、不思議と恐くはない。
なんとゆうか、例えようのない感情は湧くけれど。

病院に長くいると、色々な噂を耳にする。
もちろん、ありがちな「あちらの世界系」のお話もたくさん。
けど、ひとの悪口や陰口をきくくらいなら
この手の噂話のほうが全然よい。
こっちのがなごむ。

私の隣のベットのひとが
「昨日、私とあげたまちゃんの間にひとが...」と。
そのひとは朝まで眠れずだったようだ。

向かえの病室のひとが
「深夜に、よく1階の喫煙室にいけるよね...」と。
なんでも、くるらしい。
点滴棒を持って。

糖尿のおじさんが
「夜中に2階の廊下を通ってみな」と。
松葉杖の男の子が歩いてくるから。
そして、壁に消えていくから。
だって。

その他。
あまりのたくさんの話をききすぎて忘れちゃったけど
さすが病院。
リアルっぽいストーリーばかりだった。

とはいえ。
先に結論を言っちゃうと、私は残念ながら
あの病院で噂の誰かにお目にかかったことは1度もない。
深夜に徘徊していたけれど、何事もおこらなかった。

だけど。
そんな私でも、大きなロビーから救命センターへ向かう廊下。
あそこから急に空気が重くなるのは、なにげに感じる。
いきなり窓がなくなり、ライトの色も違う。
なんとゆうか、よどんでいるのだ。
行き場を失った何かが絡んでいるのような。
そんな空気に変わるのだ。

毎日毎日、命を失うひとのいる病棟。
そう知っているだけに、感じたものなのかもしれない。

が。
そのよどんだ空気のつきあたり。
大きな扉を押すと、そこは霊安室とロビー。
そこにある公衆電話で電話をするのが私の18番だったのは
殆どのひとが知らない事実。
[PR]
by akiaki2u | 2008-01-09 18:36 | 入院生活

血流

f0148699_15445467.jpg


驚いた。

こんなことまでもが出来なくなってしまうのだ。
今まで、普通にやっていたことが。
意識することなくやっていたことが。
出来て当然。それ以下に考えていたことが。
いや、考えさえもしていなかったことが。

こんなところから始めなくてはいけないのか。

一瞬落ちたけど、でもそれは本当に「一瞬」だけ。
強がりじゃない。
やるしかない。
私にはこれしか手段はない。
選択する身分じゃない。

だけど。
リハビリOKとなった矢先に
まずはここから克服していかなくてはならないとは
夢にも思っていなかった。
スタート地点に立つことさえも出来なかったのだ。

あれは。
「足を下げる訓練を病室でしてみましょう」
そういった指示がでた時のこと。

ベットの上にいる時でさえも、常に足は重ねた枕の上にあった。
膝から感覚も何もなく、足がついている感じもないのだから
どうにもできないとゆうところもあった。
寝返りさえもうてなかった。
1日のうち、わずかな時間だけ車椅子に乗ることを許された。
でもそれも、左足は長い台のうえだった。

そう。
常に私の足は、できるだけ心臓に近い位置に。
そのような指示がでていたのだ。
なぜなら、動脈が1本なくなってしまったから。

膝下から、3本の動脈が末端であるつま先にむかってのびている。
そのうち重要な役割の1本を、私は消失した。
心臓から下がってゆく血液。
足の先まで流れていったあとは、足首がポンプとなり
また上に戻ってくるらしい。

けれど。
1本血管が足りないうえに、私の足首は動かない。動かせない。
戻ってこられる要素が、極端に少なくなってしまっていた。
おまけに、あちこちにサイボーグのようにパッチワークのように
植皮しまくっているのだ。
植皮した皮膚は、まるで伸縮性がない。
これも大きなネック。

だから先生は「とりあえず」。
まずは足を下におろしてみよう。
まずはそこからやってみよう。
そう言ったのだ。

ベットの脇に座って、おそるおそる足を下にさげてみた。

信じられない。
ものの数秒で、私は考えれない激痛におそわれた。
みるみるうちに、足はワイン色に変わり
もともとむくんでいる足の甲や指が
もっともっとパンパンになった。
指と指の間には、まるで隙間はなく。

「足がむくんだ~」。
そんな表現では全くたりない。

ちょっとだけ我慢してみたけれど
これは明らかに足によろしくない。
私の内部がそう判断し、すぐさまベットに寝転がり
足を天井にむけてあげた。
血を、心臓に戻した。

だけど。
これを克服しない限り、歩く以前に、装具をつけて
立つだけの行為もままならない。
そんなこと、今のままじゃ不可能だ。

私は、繰り返し繰り返し繰り返し。
1日に何度も何度も何度も何度も。
足と相談しながら、数え切れないくらに
ベットの脇に座り、床にむかって足をさげた。
痛みで眠れない夜も
眠れないことを嘆くより、繰り返すことで「よし」とした。

やがて。
3秒だったのが5秒になった。
気がつくと。
5秒だったのが10秒までになった。
そして、いつのまにか。
痛みに慣れた(笑)。

確かに、最初ほどの血液が戻ってゆかない激痛は
なくなっていった。
けれど、ある程度の痛みは消えない。
そう、この痛みは永遠のものだったのだ。

痛みを消そうと繰り返し訓練したけれど
痛みは消えるものではなく、慣れるのが最善の方法だったのだ。

今、現在。
もちろん、この痛みはある。
立っていたあとのむくみはひどい。
一般的にゆう「むくみ」の範囲は越えている。

動脈とか静脈とか血管とか血流とか。
そんなもの、考えたこともなかった。
だけど。
今の私は、「インチキ偽ドクター」かというくらいに
血管に詳しくなった。
なったけどもさ。

なら、まずはタバコやめろっちゅーに、自分。
そこが矛盾。
[PR]
by akiaki2u | 2008-01-08 16:26 | 後遺症

血液

f0148699_1155728.jpg


「こんな血、初めてみましたよ...」

入院間近の手術間近。
外来を受けにきた私に、診察室で先生はこう言った。
パソコンに表示されている、私の血液データをじっとみながら。

え。
先生、それってマズイこと...?!
そうなの...?!
ヤバイことなの...?!
どうなってんの............................?

いやああああーーーーーーーーーー(泣)!!

「せ、せ、せんせえー。それってどうゆうことです...か...」
頑張って勇気をだしてきいてみると。

「いやね。あげたまさんの血、男なみなんですよねえ~...」と先生。

はい?お、と、こ?
お、と、こ、な、み?
私は確か、お、ん、な。
間違いなく、お、ん、な、の、は、ず。

とゆうか。
血液に男とか女とかあるのか。
血液型以外に、男女の違いもあるものなのか。

先生いわく。
女子は、月に1度のやっかいなものがあるがために
血液の濃度ってやつが薄いらしい。
それに比べると、男子は濃いとゆう傾向にあるそうなのだ。

ところが。
なんと私の血液は、限りなく男子に近いらしい。
つまり、女子ギリなのだ。
とゆうか、メンズに片足ぶっこんでるくらいらしい。
なんじゃ、それ(笑)。

が。
これは別によいことだとか悪いことだとか。
まあ、そうゆうレベルではないわけで。
ただ、先生は「こんなに濃い血を持つ女子」に
いままでお目にかかったことがなかったらしいのだ。
嬉しいような悲しいような(笑)。

とにかく、私は笑ったけど。
「男に近いんっすか」と、笑ったけど。
でも、そこで「ふ」と思った。
思ったからきいてみた。

「先生。私、多分血の気が多いと思うんです。
なんだか妙に男くさい熱い感じがある気がするんです。
あ。女を恋愛対象にみるとかはないですから、安心してください」

ここはちょっと笑うところだったんだけど、先生は常に真顔。

「そこで。
私のその暴れ馬のような気質は、血と何か関係があるのでしょうか」

先生は言った。
「うーん...。
僕は血液専門じゃないのでなんとも言えないんだけど...。
でも、なきにしもあらず。そう思いますね。
特にあげたまさんに対しては、今血液をみて
少し理解できた気がします」

ん?
何かふに落ちない気がするような(笑)...。

とにかく。
私の血液濃度はすげえことになっているのだ。
なので、時折みせるこの気性は、血液のせいです。
血のせいです。
私の性格のせいじゃーありません。
よろしく。
[PR]
by akiaki2u | 2008-01-07 01:37 | その他

日々

f0148699_1333046.jpg


遅ればせながら。
新年あけましておめでとうございます。

非常に更新頻度がローな私の裏ブログ、
今年初の更新です。

といいますか。
実は私にとって、こっちのブログのが意味があります。
毎度バンバン更新しているあっちのブログのほーは、じこまんブログ。
でもこっちは逆に、「今の自分に満足してんじゃねえぞ」と。
過去の、決して忘れてはいけない自分を記録しておく為のブログです。
なので、通常とはちょっと違うスイッチが入った時にだけ更新。


自分の置かれている状況には、常に満足しています。
命があり、心地よく睡眠をとることができ、食べ物もおいしく口にできる。
それ以上の満足ないと思っています。
ただ、甘えはいかん。
私の身体、心、精神、脳みそ、考え方。
ここには気合を入れていかんといかん。

1度は、死の直前まで行った私なのである。
なのに、生かされた私なのである。
生きたくても生きられなかった人達を見送った私なのである。
精進せねばいかんのです。
そこの部分に満足は不要です。

リハビリは相変わらずです。
死ぬまで続きます。
痛みも変わらずです。
死ぬまで続きます。
不自由な箇所も同じです。
死ぬまで続きます。

だから私には、満足しないこと。そして、逆に満足すること。
そして、継続すること。持続させること。
日々それしかありません。
2007年から2008年になろうとも、そこを捨てることも
新しくなにかを増やすこともありません。
私の中では、毎日毎日これだけです。
崩さないように、くじけないように、負けないように。
弱くならないように、落ちないように、いらだたないように。

継続は力。

今年もよろしくお願いします。

2008/1/5
あげたま
[PR]
by akiaki2u | 2008-01-05 01:57 | その他



バスにひかれた元バスガイド 復活迄の日々と今を綴ります
最新の記事
感謝
at 2010-10-01 22:49
痛みの種類
at 2010-09-17 10:18
動脈
at 2010-09-11 15:57
写真
at 2010-04-28 22:02
パラリンピック
at 2010-03-16 22:35
以前の記事
カテゴリ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧