バスにひかれた私のBLOG

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醜い行為

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病院ってところは、かなりその人の「ひととなり」が
垣間見られるところだと思う。素がでるっつーか。
特に入院していると、プライベートが病室となり
同室の患者はルームシェアーしているようなもの。
とゆうか、それ以上。

あの当時の私は、長い間、何度もその共同体の中に
籍を置いていたわけだけれど。

「人間、年齢じゃねえのな」

そう痛感した。いや、むしろ。お子様のほうが、意外にも
柔軟性があって、病や怪我にも慣れるのが早く
一般的に大人と言われる部類の方のほうが
受け入れることができないパターンが多かったように思う。
自分の生活のリズムを、そのまま病室に持ち込むことも多かった。

「飯がまずい」。
そもそも、病院の食事に「うまさ」を求めることに無理がある。
3食で1,000円も徴収されていないのだ。
むしろ、3食でることに感謝してもいいんじゃないかと思う。
ひとはそれぞれで、そう思って食べているひともいるのだ。

大きな声で文句を言うなら、食わなきゃいい。
病院の食事は強制じゃない。
ストップさせて、好きなもんを毎日食えばいいじゃねえか。
それよりも、抗癌剤の副作用で、食事をとりたくても
とることが出来ないひとが同室に存在しているのだ。

とゆうか。
そういうひとに限って、全部キレイにたいらげるのだ。たいがい。

「退屈だ」。
そもそも、病院が楽しいわけがない。
病や怪我を治すために、克服するために入院するのだ。
通院ではままならないから入院するのだ。
楽しかったら困るだろう。
もちろん、その中から楽しみをみつけて日々を送ることは大事だけれど。

退屈に感じるってことは、健康に近いってことだ。
苦しくてだるくてしんどいひとは、退屈だ、なんて思わない。
そんな余裕なんかないのだ。
病や怪我と闘うだけで精一杯なんだ。

退屈だと口にする前に、退屈にならない工夫をすればいい。
どうしたら退屈しないかを考えればいい。
退屈だとイライラするより、退屈にならない方法で悩むほうが
よほどかしこいことだと思う。

とゆうか。
そういうひとに限って、災い元になる口を持ってる傾向にある。たいがい。

自分のことしか考えられないひとの発言や行動。
それがいかに醜いかということを、みせつけられた。
確かに、自分がしんどい時にひとを思う気持ちを持つことは難しい。
私が常にそうできているのかといえば、答えはノーだ。
けれど、そうしなかった後の後味はよくわかっている。

そうしなきゃないけない。
そうすべき。
正直、そのようなストイックな思いは私の中にはない。
ただあるのは、自分のことだけを考えていた自分の行動や言動。
それを後から振り返った時に、とんでもなく嫌な思いになるってこと。
ならば、最初からやらなきゃいいだけだ。
難しいけど簡単なことだ。

醜い行動をみたお陰で、私は大きなことを学んだといえる。
そして思う。

自分がしたことは、必ずやいつか自分に返ってくる。
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by akiaki2u | 2007-11-29 22:37 | 入院生活

検証

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「あげたまちゃん、どうする?」。
もちろん私は、「会う」と答えた。

「本当に大丈夫?無理しなくてもいいんだよ」。
会わないほうが大丈夫じゃなくなると思う。そう答えた。

切断するかしないか。
そうゆう毎日を送っている時、突然警察が現れた。
私の精神的ダメージを考え、詰め所で警察はストップしてた。
まずは、私の意志を尊重してくれたようだった。
つくづく、入院したのがあの病棟でよかったと思う。
果たして他でも、ここまでのケアーはされているのだろうか。
答えはノーだろう。

別室で、警察官と2人になった。
さすがに病室では、このような込み入った話はできない。
そこで初めて、現場検証に母が立ち会っていたことを知った。
その時私をひいたドライバーが、一切母の前に姿をみせず
頭のひとつもさげにこなかったことは、随分後で知ったことだけれど。

事故の状況をひととおりきかれ、私はできるだけ的確に。
そして、できるだけ手短に返答するようにつとめた。
こういう時に、長々と話をすることは無意味だと思うからだ。
淡々と話している警官に、私の心情を話したところで
意味を持たないと判断したからだ。
でも、どうだろう。このひとは、自分の身内が同じような目にあっても
このような対応をするのだろうか。違うよな。

最後に。

「ドライバーに対してや、彼の今後の対処について
何かあなたが訴えたいことはありますか」
そうきかれた。

こいつ、何言ってんだろ。
あるに決まってるだろうが。
今まで私が話したことの、いったい何をきいていたんだろう。
でも、私はグっとこらえてこう言った。

「あります。ありますけど、私がここで訴えたことで
何かが大きく変わることがあるのでしょうか」

そうしたら、その警官はこう言ったんだ。
「うーん。何が変わるかっていわれると、どうかな。
一応、伝えたいことがあったら伝えるという感じかな」

こいつ、バカ?

自分で言うのもなんだけど、私が小さな事故じゃなかったことくらい。
いや、重体ギリの重傷だったってことぐらい、さっきの話で
わかってるだろうに。つか、医者からもきいてるだろうに。
切断、もしくは左下肢不能になることぐらい、アホでもわかるだろうに。
しかも、事故の内容がどんなんかも、よく知っているだろうが。

そんな私を目の前にして、「どうかな」だと?
それなら最初からきくな。ふざけるな。

一瞬にして、いっきに感情がたかまった私は
なんだか具合が悪くなってきた。
精神のバランスが、なんだかひどく悪くなってきているのがわかった。
本当なら、その辺りにある点滴棒をこいつにぶん投げて
「これでもくらえ」と言ってやりたい。
けれど、それをやったところで、あいつは痛くも痒くもないのだ。
そう、あいつとは、私をひいた運転手だ。

だから私はこう言った。
深呼吸して、こう言った。
警察官はメモをとっていた。

「同じ会社で同じ仕事をしていた同僚です。
本来ならば、もういいよ、そう言いたいところです。
でも、そう言いたい私が、そう言えない現実の中にいるんです。

悔やまれるのは、事故そのものではなくて、
あのドライバーにひかれたことだと思っています。
せめて誠意ある人間にひかれていればと、悔やまれます。

私は、今も足が残るかなくなるかという中にいます。
例え残ったとしても、一生大きな後遺症を抱えて生きていくことになります。
ガイドに復帰することも、100%無理だと言われています。

なので私が言えるのは、私でもなく、ドライバーでもなく。
法律や常識をよく知っている方が、公平な目で判断してくれ、
ということだけです。あの人の罪を軽くしてくれとも、重たくしてくれとも。
私にはどちらも言えません。ただ、あの人の行為が、どのくらいに
相当するのかを、きちんと判断していただきたいです」。

そう言った。

そして、彼に今後どのような答えがでるのか。
それは、私には一切知らされないものなのだと知った。
もし知りたいのなら、なんらかの手続きをとるのだそうだ。

あの時の私は、あいつのその後なんて、本当にどうでもよかった。
あいつの名前をきくだけでも嫌だった。
自分のことだけで、いっぱいいっぱいだった。

そして数年後。
あいつが、単なる免停で済んだと知った。
公道ではなく、駐車場内での事故だったから...という理由で。
私の怪我の度合いなんてどうでもよかったみたいだ。
だったら、公道でやられてやればよかった。

というか。
結局やはり、警官が私にきいたことなんて
どれもこれも、なんの意味ももたないことだったんだ。
単なる、書類上に必要なだけだったんだ。

傷に塩をぬるのが仕事なんだね。
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by akiaki2u | 2007-11-28 23:44 | その他

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何にでもあてはまる気がする。

現実は現実だってこと。
現実は変わらない。
きっちりと受け止めなきゃいけない。
じゃないと、前には進めない。

受け止め方はひとそれぞれだと思うから
「こうやって受け止めろ」とは、私には言えない。
でも、「受け止めることが必要だ」とは言える。
私が思いっきり経験したことだからだ。

足がなくなるかもしれない。
もう歩けない。

いくら考えても、この現実は変わらない。
悩んで悲しんで泣いてみても、現実は現実なのだ。
「なぜに私が」と悩むよりも
「どうしてこんなふうに」と嘆くよりも
「どうやったら私はこの現実を受け止められるのか」と悩んだほうがいい。

考えても変わらない現実を思うより
その現実を自分のものにできるように頭を使う。
それが、本当は1番楽なことなんじゃないか。

たくさんのひとから相談を受けた。
なぜに、そんなふうに思えるのか、と皆が言った。
確かにそう思えるといいけれど、自分はまだそこまでには行けない。
そう言う返答が多かった。
悲しかった。

そこに行けないんじゃなくて、行かなくてはいけないんじゃないか。
そう思いたいとか、そう思えるといいとかそんなじゃなくて
そう思う努力をしなくてはいけないんじゃないか。
自分が前に進みたいのなら、これしかない。
私はそう思う。
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by akiaki2u | 2007-11-03 18:44 | 受傷



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